西都城駅前の駅弁屋さん「せとやま弁当」
ここには、駅を利用しなくても食べたくなる地元で長く愛されるお弁当があります。
かしわめし
昔懐かしい都城地域の風景は、どこの家庭でも庭先で鶏を放し飼いしていました。
大切な来客のもてなしや祝い事となると、その鶏をつぶしては鶏肉料理でもてなしていました。
かしわめしはせとやま弁当初代のおかみさんが母から受け継いだ家庭料理をアレンジして昭和30年に誕生したのです。
鶏の旨味いっぱいのスープと地元のお醤油などで味付けした炊き込みご飯の上に、刻み海苔とほんのり甘い錦糸玉子、そしてしっかりと味が染み込んだかしわのスライスが並びます。
それからずっとこのかしわめしは店の人気No.1の名物弁当です。
当初は、1個80円くらいで長方形の箱にたくわんと奈良漬けを添えていました。
時代は流れ、箱が正方形に大きくなり、ごぼう漬けやうぐいす豆、パイナップルなどが副菜に添えられています。
米や鶏、たまごなど素材はなるべく地元の物を使います。
かしわめしは、子どものころから食べている大好きな味で取り寄せしたいというご要望から冷凍密封包装で全国にも発送しています。
せとやま弁当
~美味しくて身体に良いお弁当を~
塩分控えめで油をなるべく使わないなど健康面にも気を配ります。
自分が食べたもの・お子さんからお年寄りの方まで食べてほしいものをと考えるとやっぱり美味しくて身体にもよく素材がいいお弁当になります。
駅弁というのはこの町を知ってもらうきっかけにもなります。
だから地元の惣菜や名物を盛り込んで美味しく仕上げ、この町を好きになってもらえたらと思うんです。
『幸せ上々、みやこのじょう弁当』
九州一の駅弁を決める九州駅弁グランプリ(第12回)で見事グランプリに輝いたこのお弁当は、まさに“日本一の肉と焼酎のまち 都城”ならではの豪華弁当!
牛肉は宮崎県特産のマンゴー入りのタレで焼いた南国焼きと角煮揚げに、豚肉は塩こうじ焼き、鶏肉は豆腐ハンバーグにとボリューム満点!
健康面もしっかり考えてご飯は発芽18雑穀米ともち麦を混ぜ込み、なんと焼酎を隠し味にふっくら炊き上げています。
“都城地域は自然豊かで美味しいものがたくさんあり、人が元気で笑顔が溢れている”そんな想いを詰め込んだお弁当です。
取材協力:株式会社 せとやま弁当 小坂 恭子氏