稲谷製菓
一押しは何といってもほっかほかぁ~の酒まんじゅうです。
100%北海道産の小豆を丁寧に炊き上げて二晩寝かせ味をなじませ
まろやかな甘みに仕上げます。
餡は粒餡と白あんの2種。
昔は、こし餡が主流で粒餡は珍しかったそうです。
皮は柔らかむっちり♡ ほんのりお酒の香りがします。
酒まんじゅうは、糀の醗酵力を利用して生地を膨らませます。
もともとパン屋をしていた初代は、その培った発酵技術で冷めても柔らかくふんわりした生地を生み出しました。
創業60年だった今でも初代が残したくれた味や製法をずっと守り続けています。
洋菓子専門学校卒業後、神戸の洋菓子店で勤めていた3代目(息子さん)が継いでからは、ロールケーキやシフォンケーキなどの洋菓子もお店に並ぶようになりました。
洋菓子ですが、黒糖や餡など和の要素を取り入れた稲谷製菓らしい“お茶菓子”に仕上げているのでご年配のファンも多いんです。
店内には、飲食スペースもありゆっくりお菓子を頂くこともできます。
酒まんじゅうの他、かからん団子やお赤飯、どーんと大きなふくれ菓子などが並びます♪
―想い―
店を大きくしたいとかそういった大きな夢はないんです。
今の稲谷が続いてくれればいい。
天災などで原料が入りにくかったりする年もあります。
ですから、地域のお客様が好きだと言ってくれる稲谷の味を毎日変わらずお店に並べられること。
それが何よりの願いです。
体調を崩されたご年配の方が、食事をとれなかったのにうちのお菓子は食べられたと聞いたときに人を元気づけられたことが本当にうれしかったです。
かしこまらず、幼い子供さんが大人になったときに懐かしいと来てもらえる親しみのあるお店でありたいです。