みやざき霧島山麓 雉 (宮崎県雉生産事業合同会社)
8年前、〝畜産のまち 都城″の新しい特産にと全国でも珍しい雉の生産に取り組みました。
建設業の木脇氏と精米業を営む志々目氏が還暦の同窓会の席でみんながしないことで地域を盛り上げたいと意気投合したのがきっかけでした。
異業種からの参入とあって右も左もわからず、幾度となく失敗を繰り返しましたが、地域の鶏生産者からの協力もあって240羽から始めた雉の生産も13,000羽にもなりました。
―雉―
古来より高級食材として高貴な人々に食されてきました。
低カロリーで高タンパクなとてもヘルシーな雉肉は、臭みがなく、コクのある旨味と甘味が特徴で「食鳥の王様」といわれています。
特に11月~4月頃が脂ものり最も美味しい旬の時期になります。
3月~8月は貴重な卵も採れ、その濃厚で深い味わいに一口でファンになる方もいらっしゃいます。
―独自の飼育法―
霧島の自然の力を借り、縦横ともに広々とした飼育小屋の自然に近い良環境で育った雉はストレスも少なく肉質が良いと評判です。
餌には、米ぬかと M E 菌をブレンドした「M Eぼかし」、野菜、米、とうもろこしなどの雑穀を配合したオリジナルの飼料を与えています。
飼育期間は、8ヶ月と一般の鶏と比べ約4倍です。
―やりがい―
何より「美味しいね」の一言です。
都城に来た県外から来た人に珍しいものをとうちの雉肉を勧めてくれて、食べた人が美味しかったとまた紹介をしてくれます。
やっぱり作り手というのは、美味しい顔が見たいんです。
主に関東・関西などの首都圏の飲食店に出荷し、しゃぶしゃぶやたたき(刺身)、焼き鳥、雉蕎麦、フレンチやイタリアンなどでも食されています。
都城市内では、下記2店舗で食べることができます。
鶏の今屋(宮崎県都城市上町7−12 千日木野田ビル)
鶏処きじや(宮崎県都城市牟田町10街区11号ALEZA1F)
取材協力 宮崎県雉生産合同会社 志々目 啓貴氏