ミルクハウスのクレープ
牛乳屋さんがつくるソフトクリームとクレープのお店『ミルクハウス』
18年前に牛乳屋で出来ることは何かと考え、ソフトクリームとフライドポテトを販売するお店をオープンさせました。
当初、寒い冬場は休業する予定でしたが、クレープを作ってみたいと、福岡や東京などの店を食べ歩きしましたところ、正直どこも美味しくありませんでした。
でも逆に、本当に美味しいモノをつくったら売れる!と確信しました。
―もっちりなめらかな生地―
クレープ鉄板を購入したところ付属されているはずのレシピが入っておらず、地元のケーキ店からアドバイスをもらい約1ヶ月半 生地作りに没頭してオリジナルの生地ができました。
レシピがついていたらミルクハウス独自の生地は生まれていなかったし、店も続いてなかったと思います。
―牛乳屋さんだから―
朝はAM2時半から個人宅や企業に宅配に行くため支度をします。
牛乳屋という基盤がるので、お店は儲けを考えていないんです。
単価を下げるどころか良いモノへと改良しています。
牛乳屋だからクレープもソフトクリームもこだわって美味しいモノをつくりたいでしょ。
自分自身、食べるのもつくるのも大好きなんです。
それにお店を始めてからは、人の笑顔を見るのが大好きになりました。
「美味しかった」の一言が頑張ろうになる。
喜ばれるのが何よりもの励みで、大変と思われることも楽しいと思えます。
だから毎日が楽しくてしょうがない!
―こだわり―
①生地作り 牛乳屋だから牛乳をたっぷり使います。
地元の卵もたっぷりと加えた生地を冷蔵庫で一晩寝かし、グルテンを落ち着かせもっちりだけどなめらかで優しい口当たりの生地に仕上げます。
丁寧に仕込んだ生地を手早く焼いたクレープは、端っこまでしっとりとしていて、クリームをふんわりと包みます。
①クリーム&ソース
一般的に使われている冷凍の植物性ホイップではなく、ふんわりと泡立てた生クリームを使います。
上質なミルク本来の甘みや香りを味わってほしいので砂糖はグンと控え、香料も入れません。
イチゴソース・キャラメルソース・カスタードも銅鍋で手作りしています。
カスタードは脂肪分の多い無調整牛乳を使うことでバターを使っていないのに驚くほど深みが出ます。
手作りなのでミルクハウスのクレープ、生クリームに適したトロッっとした濃度・甘さにすることができます。
―これから―
特に規模や店舗を大きくしたいとか挑戦したいことってないんです。
ただみんなが気軽に来れるお店であり続けたい。
「学生時代に食べた」と、お盆やお正月など帰省した時に懐かしいって来てくれるのが誰かの思い出の味になっていると思うとうれしくてね。
今で満足。毎日充実しているよ。
健康で続けられることに感謝しています。
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取材協力:デーリィ牛乳川東販売所 ミルクハウス 新島 和洋氏