●都城市 日本一・自慢・いいところ 〜パンフレット ●
〝ソウルフード″ その地で暮らす人々に長く愛され 親しまれ もうこの地ではなくてはならなくなった『わたしん地(ち) 都城』の味をご紹介します♪
わたしが子どもの頃 学校給食のパンはこの『中島パン』でした。
教室の掲示板に貼られた1ヶ月の献立表を見ては、週2日のパンの日が待ち遠しくてわくわくしたもんです♪
大正6年に福岡で初代がパン屋を始め、大正終わり頃 都城に縁あって移り住み、都城初のパン屋を開業した中島パンは今でも老若男女に愛されているお店です(´艸`*)
―うちのパン―
うちは、長年作り続けているパンを守って 昔ながらのパンで勝負かな
新しいパン屋さんのように最新の機械も技術もない
生地作り職人は70歳を過ぎました
50年以上休まず働いてくれる
みんな歳をとって動作もゆっくりだけど
みんなで守ってきたんですよ
大量には作れないから
一つ一つ丁寧に形を整え「美味しくなってょ」って焼き上げるのよ
お客さんがやっぱりここが美味しいって通ってくれればやめることはできないわ
よそから帰ってきた人が「懐かしくて寄った。この思い出の味は変わらんね。」って来てくれるのが本当にうれしいんですよ
高校の売店にも長年配達していて、進学した子供に送ってやりたいと親御さんが買いに来てくれるんです
じいちゃんが好きやったからと仏壇にお供えしてくれたりね
うちのパンが好きって言ってくれる 有難いことですよ
だからこれからも昔のままの味ですよ 味は変えがならんから
長年愛してもらってきた味だから
<元祖 ラグビーパン>
ラグビーの早/慶大戦に世間が熱くなった時代に先代がラグビーのように愛されるパンを!と誕生。
別名『そぼろパン』
そう、上のガリガリしたアレ!『そぼろ』っていうんですって( *´艸`)
<元祖 じゃりパン>
実は、『じゃりパン』もこちらが元祖!!
クリームに上白糖をいれるところ、グラニュー糖を間違えて入れてしまったことが始まりなんだとか☆
<マヨネーズパン>
そして忘れちゃいけないのがマヨネーズパン!
給食の時、このマヨネーズが溶けてじゅわわぁ~と焼かれたところを剥いで真っ先に食べていました(≧▽≦)
常連さん:「すごいアンパンが美味しいっていうのを代々家族で言ってきたんですよ。我が家の歴史の味でもあるのよ。」
10年程前に先代が亡くなって大学途中だったのに この店を残したいと帰ってきてくれた息子さん
お母さんが一番好きなパンは息子さんがつくるブルーベリーパンなんですって♥
母が4代目。僕が5代目。 今までのお客さんを大切に、なおかつ新しいお客さんにも足を運んでもらえるようなお店にしたい。
パン屋さんも増えてきて大変だけど昔ながらの素朴な味のうちのパンを守り続けたいと、それだけなんです。
自分自身、『中島パン』が大好きだから。
ちなみに、息子さんの最近の新商品は『ラムネパン』
ラムネ餡と優しい卵の味のカスタードクリームを包んだパンは、ちぎると わぁ~♪というほどきれい(≧▽≦)
次なるソウルフードになるか楽しみ♪
取材協力:合資会社 中島製パン工場 代表 中島 幸子氏