「野菜はどうやってできているのか、どこから来たのか、遺伝子はどうなっているかそういった植物生理学に沿って、食と向き合っている。」
まるで仙人のような風貌で力強く語られる三股町の新地農園さんに会いにいきました。
土づくりは味噌をつくるのと一緒で自然の摂理に合わせて発酵を促し、作物にとって良い菌・酵母を育てるのが大事と日々農ある暮らしを学ばれています。
もともと陸上選手だった新地さんは、丈夫な身体をつくるため“真の食”に向き合った生活の中で無農薬・無化学肥料の農業をする決意をし、40年間自然のサイクルを生む農業をしています。
種子を自家種で繋ぎ、その土地の気候に逆らわず、自然を楽しみながら育てていくと作物が“先祖返り”をして、大根の葉もトゲが出て野生の力を身につけ、農薬などがなくても病気に負けない強く美味しい野菜ができるそうです。
新地さんの畑は一見ちょっとした草むらのよう・・・
枠にハマらない自分らしさを大事に生きている新地さんは、畑も同じで箱に囲んで並べるのではなく、野菜自身が自由に好きなところに広がって種を落としていけばいいと笑って応えてくれました。
畑でほうれん草を摘んでそのままパクリ
なんと甘いこと！青臭さもえぐみも全くなく、甘い！野菜嫌いな子供も新地農園さんの野菜をパクパク食べるというのも納得ですね🌱
現在は、無農薬の農業を始める若者のサポートをするかたわら、同志の仲間と身体を正常化して食べながら病気を治せる“真の食”をつくりたいと、作物を育てる者と加工する者、食卓に届ける者とチームをつくり、それぞれの得意分野を繋ぐ活動を行っています。
自然と同じで食も人の繋がりも循環させ喜びのサイクルを作りたいと語ってくださいました。
新地さんの自然を愛する気持ちが一つ一つの言葉に感じられ、菜の花をくぐり抜けた春風とともに心地よく感じました☘️
