曽於市末吉町深川熊野神社で毎年1月7日に開催される「奇習鬼追い」へ行ってきました。
鬼に打たれた人は、その一年無病息災となり鬼かぜに吹かれれば心身健全になると言われています。
鬼追いでは、男鬼、女鬼、子鬼の三匹と鬼の左右に全身を包む御幣を支えるため付き添うツケ(鬼使い)が、御幣をなびかせて、鬼の手と樫の棒を持って暴れ回ります。
「鬼」というと恐ろしくて悪いイメージがありますが、この熊野神社の鬼は、招福除災、五穀豊穣、国家安泰をもたらす、好かれる善い鬼を意味しています。
(そ・お・ナ・ビ 奇習鬼追いより)
鬼にあやかろうと神社前の道路を埋め尽くす人々。
鬼追いが始まると、「鬼(オン)がでたぞ、鬼がでたぞ、うったくれ~、うったくれ~、叩け叩け~、◯☓※~」と方言の強い実況が入り、鬼が観衆と観衆の間を駆け抜け走り回ります。
集まった観客達は現れては暗闇に消える鬼達の御幣をちぎり取ろうと鬼を狙います。
その迫力は圧巻です。
ビィハピ編集部も鬼にあやかろうと鬼3匹が最初に現れた一発目に御幣に触れることができました!
隣のおばあちゃんが、鬼風に吹かれたから今年はついとるよ!良かったねと言ってもらえました。
熊野神社で暴れ回る鬼は、25歳の厄年の男性。
鬼になる人は、自分の厄も落ちると言われているそうです。
御幣をとらなくても、鬼追いに来るだけでもご利益があるとのこと。「年の始めに、鬼追いに行ってみようかなと思うだけでも、1年の始まり方が違う」そうですので、来年もあやかりに行きたいと思います。
奇習鬼追いの詳細は→曽於市観光協会 そ・お・ナ・ビ
動画 ビィハピ最年少記者 U5
記事・写真 フジタカ