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受け継がれる地元への想い 『山之口麓文弥節人形浄瑠璃』

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楽しいこと、オモシロイこと、食べること 都城らへんの人・モノ・コトを私目線でご紹介します。

●都城市 日本一・自慢・いいところ 〜パンフレット ●

残していきたい想いがある
伝えていきたい想いがある

 

〜 都城市山之口町麓地区に残る宝物 〜
kan山之口麓文弥節(ふもとぶんやぶし)人形浄瑠璃

 

指導

 

今から340年以上前、江戸時代前期、岡本文弥が始めた『人形浄瑠璃』が大阪や京都で大流行していました

 

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薩摩藩の郷士たちは参勤交代で大阪や京都へ行った際に
人形浄瑠璃を習い覚え、旅の疲れなどを癒すために行い、山之口へ持ち帰ったのが始まりといわれています。

 

明治時代のはじめから大正時代のおわりまでは地区のお祝いや落成式などで盛んに上演されていました。

 

しかし、太平洋戦争などの影響で一旦は途絶えてしまったそうです。

 

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終戦後、代々伝わる浄瑠璃、このまま途絶えさせてはいけないと

地域の人々が戦争でも焼けず、蔵に残っていた人形を手に立ち上がり、昭和26年7月に復活。

その後地区民の熱心な支援のもと保存会が結成され、国の重要無形民俗文化財に指定されました。

地域の心であるこの文化を絶えさせまい・・と大切に守り伝えられ、今も伝え続けられている文化です。

 

子供達と保存会

 

山之口人形浄瑠璃資料館(人形の館)では、年に4回保存会の方々にて定期公演を開催。

3月19日(日)午後2時から開催される公演では
年に1回地元、都城市立山之口麓小学校の子供達が 臨場感ある芝居を披露します。

 

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公演直前の舞台稽古を取材させていただきました。

稽古中の子供たちの表情は、真剣そのもの

 

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保存会の方々の指導を熱心に聞き、全力で本番にむけ演じていました。

 

黒子2

 

保存会の山下さん:「人形浄瑠璃を演じた小学生が故郷を離れても、いつか戻ってきてもらえたら。

ブランクがあっても一生懸命打ち込んだものは覚えている。

今この人形浄瑠璃がいかに大事かを小学生に擦り込んでいます。」

と笑顔で楽しそうに語って下さいました。

 

台本を読む子供達

 

5年生の釈迦郡 大夢 君:

「人形が本当の人間みたいに見えるように人形と一体となって動かしたい。

おじいちゃんくらいの年には、また人形浄瑠璃をしていると思う。」

と意気込みと大人になってからのことも話してくれました!

 

ひろむくん

 
公演後には、『麓っ子人形浄瑠璃』という曲を全校生徒で歌います。
以前麓小学校に勤めていらした校長先生が作ったそうです

 

全体歌

 

歌詞もメロディーも故郷への愛に溢れていて、心の中にすーっと入ってきます♬*゚

 

・・・

 

子供たちの稽古が終盤に差し掛かると何やらいい匂いが♡

 

あ、カレーの匂い!(^^)

 

おばちゃんたち

 

麓地区のエプロン姿のお母さんたちが稽古を見守りながら準備を始めていました。

 

地域がひとつになって、この伝統を守り支えていることを体感しました☆
練習をかんばった後のご飯は格別に美味しいですね!

 

カレー

 

地域の人々が一体となり、若い世代へと受け継がれていくもの。

ぜひ一度、都城市山之口町麓地区に残る宝物『山之口麓文弥節人形浄瑠璃』を観に行ってみて下さい♪♪

 

生徒たち

 

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【日時】平成29年3月19日(日曜日)
午後2時開演
【場所】山之口人形浄瑠璃資料館(人形の館)(宮崎県都城市山之口町山之口2921-2)

 

【電話】0986-57-5295

 

【定期公演開催時の入場料】()は通常料金
大人:730円(210円)
高校生:520円(160円)
小中学生320円(100円)

※定期公演は年4 回(6 月、9 月、11 月、3 月の第 3 日曜日)行われています 。

 

【開館時間】
午前9時30分~午後5時
※入館は午後4時30分まで

 

【休館日】
毎週月曜日
国民の祝日または振替休日の時は翌日休

 

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20年後30年後記憶に残るパンフレットを・・
〜 ふるさとを好きになれば人は優しくなれる 〜
主催 都城市役所
制作 フジタカデザイン

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★「山之口麓文弥節人形浄瑠璃」がもっと好きになるかも!?寄り道話★

 

後に大阪や京都では、山之口麓地区に伝わった古浄瑠璃は衰退していき、文楽へと変化を遂げていきました。
文楽は歌舞伎に近いそうで、女形になると演じ手の喋り口調が女性っぽく変わります。
山之口麓文弥節人形浄瑠璃では変わらずそのままです。
古浄瑠璃といわれるものは、お隣の鹿児島県薩摩川内市東郷町、新潟県佐渡島,石川県白山市と都城市山之口町を含め4箇所だけに残されている貴重なものだといわれています。

 

江戸時代の人々が観ていた芝居が今なお観られるなんて、江戸時代へタイムスリップできるというわけですね(≧∇≦)/

「古い文化や言語は遠隔地に温存され、発祥地は変化を遂げていく」といわれています。
アメリカ英語やイギリス英語もそうですね。
ファッションもそうかもしれませんね。
久しぶりに都市部などへ行く時、何着て行こうと思っちゃいます(笑)

また、都城の言葉は昔の京ことばの影響が残っているとも聞いたことがあります。

そんなことに思いを巡らせていると、都城の色んな気付きや可能性が発見できそうでワクワクしますね(´▽`)

山之口人形浄瑠璃資料館(人形の館)

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