6月19日(日)都城市高木町「祈りのカタチenn」で開催された
仏話 × 消しゴムはんこ 世にも珍しいワークショップを体感してきました。
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今回参加したのは、新潟県小千谷市の青木山極楽寺 住職 麻田 弘潤氏と静岡県熱海市在住の消しゴムはんこ作家 津久井 智子氏 のユニット 諸行無常ズ が開催する、お寺で消しゴムはんこ作りを楽しみながら仏教も学べる「消しゴムはんこ法話」ワークショップ。
仏教と消しゴムはんこ!??
ワークショップ開催前は頭の中は???だったが
いざ始まると、丁寧なお二人の指導のもと、諸行無常ズの世界にどっぷりと入り込んでしまった。
写真は消しゴムはんこ作家 津久井氏
参考となるお二人のイラストをトレース紙に下書きしたあと、消しゴム板にトレースしたイラストを写し、カッターや彫刻刀で彫り進める。
慣れない作業で、コツをつかむのに一苦労〜
削ってしまったらアウトー!なのでドキドキしながら彫りを進める。
子供達も制作に夢中ー
大人も子供も、ただただ消しゴムはんこに向き合う。
諸行無常ズのご紹介 ー 法話 × 消しゴムはんこ が生まれたきっかけ
消しゴムはんこの世界に魅了され、消しゴムはんこ職人としても活動する麻田住職。
消しゴムはんこ作家 津久井氏との出会いは東日本大震災のボランティア活動がはじまりだったそうだ。
宮城県亘理町で、麻田氏がボランティアで主催した消しゴムはんこワークショップに、津久井氏を講師として招いた。
漫画の話で意気投合した2人はその後、宮古・陸前高田でも津久井のボランティアワークショップがあり、麻田氏がアシスタントを担当する。
麻田氏が消しゴムはんこワークショップを開催したときのこと。
子供達が完成した消しゴムはんこの削りかすをつかって遊びはじめた。
それを見て麻田氏は仏教の教えとすごく近いのではないかと気づく。
視点が変わることで価値観が逆転する。
使い方次第で、全然使えないゴミにもなるものが、視点を変えれば主役となり、なくてはならないものになる。
仏教の教えそのものだった。
消しゴムはんこのワークショップを通して、仏教の教えを伝えることができるのではないだろうか。
消しゴムはんこで場の空気を創り、仏教の哲学をもりこむ。
仏教に消しゴムはんこをとりいれたワークショップをやりたいと、麻田が津久井を誘い「諸行無常ズ」の 法話 × 消しゴムはんこという新しい世界が誕生した。
お寺の法話は堅苦しく敷居が高いイメージ。
ワークショップで心がけていることは、専門用語を並べるのではなく、子供でもわかるようかみくだいて、仏教の教えを伝えること。
また、敷居が高く感じる お寺でワークショップをすることで、今までお寺に踏み入れたことがないかたも気軽にお寺に足を運び興味をもってもらう。
お寺と一般の方との潤滑油的な役割も担っている。
過去には、参加者がワークショップがきっかけで、お寺とつながりを持ち、お寺で講演会を開催するまでに至ったこともあったそうだ。
諸行無常ズが伝えたいこと。
それぞれの思う極楽浄土を描くのだが、初めてつくった消しゴムはんこは不格好で作っている最中はうまくできないと思ってしまう。
うまく彫るコツは力を抜くこと。
不格好と思えていたはんこが、完成しハンを押すと
その時の自分しかつくれない作品 ができあがる。
ワークショップが終わったあとに、全員で出来た作品を見せ合う。
一人一人の個性や消しゴムはんこの面白さに気づく。
不格好と思っていたことが、それを可愛いと思える。
良い悪いではなく違いが面白いとかんじられること。
人が人を比べるのではなく、違いを楽しむことを肌で体感し、気づく。
ワークショップに参加し、諸行無常ズの世界感にどっぷりと浸り、新たな気づきをもらえた時間でした。
消しゴム仏はんこ。: 仏像いろいろ、仏教モチーフあれこれ、法話とともに
(2016年3月発売)
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