「何をされている方ですか?」
その問いに、どうしても一言では答えることができません。
それはきっと、夏原 秀道さんが“今のカタチ”に留まらず、これからも次へ次へと姿を変えていく人だから。
ファッション、ART、想いを届ける伝道師、創作にまつわるあれこれ…etc
肩書きよりも“変化を楽しむ姿勢”そのものが、彼を物語っています。
今この瞬間のカタチは、きっと通過点で次に出会う時には、また違う輪郭をしているのだと思います。
求められる“何か”に応え続け、自ら “何か”を探し歩まずにはいられない。

文字にすると、ハングリー精神の塊の姿を想像するかもしれません。
けれど実際の夏原 秀道さんは、とても柔らかな物腰で、穏やかな笑顔と心地よい声のトーンで、こちらの気持ちまでほどいてくれるような方でした。
夏原 秀道さんが綴る文章には、一つひとつに確かな世界観があり、
そこには「伝えたい」という想いが刻まれています。
何者かを定義するよりも、どんな想いで人と向き合い、言葉を紡いでいるのかを知る方が早いかもしれません。
Q1. 感性の引き出し
宮崎県佐土原出身で田んぼや山々に囲まれた、温かい環境でのびのびと育ちました。
大学時代に英文学を読み始めたことが大きな転機でした。
それまでは興味のあるファッションばかりでしたが、英文学に触れたことで、ビジネス書やまったく違う分野の本にも自然と手が伸びるようになりました。
前職では、多業種の個人事業主が集まるプラットフォームを運営する会社でコンサルタントをしていたこともあり、商品や事業の魅力、その人が大切にしている“想いを言葉にする”仕事をしていました。
多くの人の信念に触れる中で、「この人が本当にやりたいことは何なのか」「何を伝えたいのか」そうした本質を察する力が、自然と磨かれていったように思います。
宮崎に戻ってからも、影響力のある人たちとの出会いがあり、そこからさらに深くのめり込んでいきました。
自分の中で、いろいろなものがミックスされて、面白い何かが生まれている感覚はあります。
…まあ、探り探りですけどね。

Q2. 他者の想いを“伝える”ということ
言葉を汲み取るとき、その手前には必ず「もっとその人を知りたい」「正しく理解したい」という気持ちがあります。
規模の大きさではなく、純粋に「すごい」と思えるものがあって、相手には自然とリスペクトが生まれるし、その人の“ありのまま”をアウトプットすることを大切にしています。
せっかく時間をつくって話してくれたのに、きちんと伝わらなかったら申し訳ない。
何より、良いものを伝えたいという気持ちが人一倍強いですから。
Q3. パートナー HINAKO

私も田舎で育って、ザリガニ釣りをしたり、男の子たちと一緒に木登りをしたり。
五感を使う楽しさを、子どもの頃から自然と教えてもらっていました。
子どもが好きで、保育士になりました。
子どもたちは感性の塊。
上手・下手、きれい・汚い、そんな言葉で完結される世界にはいないんです。
一見汚れて見える絵の具も「ここ、空の色みたいだね」って
そんな声を聞くうちに、自分の中の“美しいの概念”も変わっていきました。
物事の見え方は人それぞれ。だからこそ、その違いに触れたいと思っています。
〜 2人でいることで生まれる新しい感性 〜

HINAKO:もう、全然真逆ですね。私はフィーリングやフィジカルな勢いで、夏(夏原さん)はすごく論理的。
HIDEMICHI:ぶつかることも多いですが、その中で生まれる新しいアイデアこそが、2人であるゆえの強みだと思っています。
フィーリングで感じたものを、なぜ良いと思ったのかを聞いて、分解して、整理して、掛け合わせる。僕が細かいところばかりしか見えていない時、全体を引いて見せてくれるので理解が深まります。2人だからこそ生み出せるものがあるんだと確かにそう思います。
…朝までバトルすることもありますけどね(笑)。
Q4. 創作と妥協

HINAKO:ヘッドピースやデザインの作成をする前は、依頼してくださった方の思いを必ずヒアリングし理解を深めてから創作するようにしています。依頼主の思いやコンセプトを作品やデザインにも落とし込められるように、時には何度も話し合ってイメージを擦り合わせる事も多々です…笑
妥協せずにとことん突き詰めて全力投球でやりきるからこそ今の自分が出せる100%の表現を更新出来ているのかもしれません。共に突き詰めてくれる先輩方や仲間、そしてパートナーの夏に感謝です!
HIDEMICHI:満足は、多分ずっとしないんだろうなって最近気づきました。
今の100%を常に出す。あともう一歩!もう一回!ってやり切った先に、
その反面の反省や「次はこうしたい!」が見えてくる。
喜びもさらにプラスされてもっともっといいものをって求めていけます。
欲しがりなんでしょうね。
でも目標や刺激に囲まれている今は、すごくありがたいです。
Q5. 東京から宮崎に戻って
HINAKO:都会に比べたら確かに何もないって言われたら、何もないのかもしれない。
でも都会は、多すぎるがゆえに、本当にいいものが埋もれてしまっていたり、自分は何を良いと思っているのかを考えなくてすむ生活を送っていたことに気づかされました。
宮崎での出会いによって、私は“変わった”というより“変えてもらった”。
この出会いがなければ、きっと帰りたいとばかり言っていたと思います。
HIDEMICHI:ものの見え方が大きく変わりました。
東京にいる頃は、何でも手に入るし、自分は何が好きなのかとか考えるより先に手が届いちゃうから。
地方の不便さや人との繋がりが、価値を教えてくれる。数少ない選択肢の中で、ちゃんと良いものの価値を伝える人々に触れて日常がもっと面白く見えるようになりました。
逆に、素晴らしいことをしてるのにちゃんと伝えられていなくて、いろんなものといっしょくたにされてしまうのはすごい悔しいなっていう想いが芽生えてきたり。だからこそ「伝える意味」を深く考えるようになりました。
Q6. これからやりたいこと
HINAKO:たくさんの子どもたちと体験を通して、感性の世界を広げたい。
ホンモノに触れることで表現の深さや楽しさをもっと感じることができる場をつくりたいです。体験=仕事にならなくても、何かに悩んだ時に力になる記憶を残せたらいいなって。
HIDEMICHI:僕もやっぱり“価値ある体験ができる場所”をつくりたい。
良いものをいいと、素直に言える世の中でありたいなと思うので信念を持って活動している人たちを、みんなでフックアップして掛け合わせながら互いに良いものを広めていきたい。

Q7. Letterからのメッセージ
やり始めたからこそ見える世界は絶対にあるし、もっと想いを込められる状態になったらいつかLetterという場所を構えたいです。
すごく遠回りかもしれないけど、宝物のように一つひとつの出来事を積み上げて行った先に、自分たちの表現がきっと見えてくるはずです。
自分の表現ができずにくすぶっている若い人は、きっと少なくない。
「これが一般的だから」「この枠に収まらなければいけない」
自分自身も、そんな思いを抱えながら歩んできました。
だからこそ遠回りでもいい。「なんか素敵だな」と感じる人に会いに行ってほしい。
そんな出会いが生まれる場所として、いつかLetterが在れたらいいなと思っています。
“一生ものの体験を届けたい”という想いが、根底にあります。
誰かがいるからこそ見られる景色があるし、生み出されるものがあるから、誰か何かを伝えるとしたら——ただ、『感謝』ですね。
<Letter>
手紙は一方通行ではなく、ちゃんと相手と向き合うやり取りだなぁって。
Letterも、そんな関係を大切にしたい。
余談なんですけど、一人暮らしの頃、ひなが毎月料理を宅急便で送ってくれて、そこに添えられた手紙に何度も身も心も救われました。
言葉は、人を生かす。
Letterを通して、一過性ではない、誰かの心に残る言葉を紡いでいきたいと思います。


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