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Be Happiness(ビィハピ)  >  タノしむ  >  human  >  vol.5 『彌勒 MIROKU Film orchestra ver. in 宮崎』~開催記念インタビュー

彌勒   MIROKU  film orchestra ver.IN MIYAZAKI 映画監督 林海象 × 俳優 /写真家 永瀬正敏

永瀬正敏写真展 Memories of M~ Mの記憶~開催記念。永瀬正敏さんへビィハピ独占インタビュー!はコチラ▶

『彌勒MIROKU film orchestra ver.』

in 宮崎 «2014年1月12日+13日» 開催決定!!
ビィハピ独占インタビュー!!

今回の2日間は人の人生が変わるようになるんじゃないかって…
観たら立てないようになると思いますよ!(林海象監督)

『私立探偵濱マイク』の林海象監督と永瀬正敏が17年ぶりにタッグを組んだ映画『彌勒 MIROKU』。
今回は永瀬正敏俳優生活30周年を記念し、新世紀映画『彌勒 MIROKU』フィルムオーケストラバージョンが宮崎科学技術館に九州初上陸!!

今回の公演、ただの映画の上映ではありません!!

永瀬さん:演劇もあって、映画もあって、オーケストラの生演奏の音楽もあって、今回はプラネタリウムもついていて!僕らも壇上にたたせていただいて話もしますし、その後には懇親会的なサイン会みたいなものもありますし、ものすごいでかいね、アートフェス…アートフィルムサーカス!そういった固まりになっています。
これはね、ちょっと無理してでもふれにきてほしい!特に若い子達も含めて…
やばいですね!スタッフ全員やばい!しか言っていない!

そう、永瀬さんが興奮されるほどの今回の公演の魅力・見所を、今回宮崎科学技術館にテスト映写に来られたお二人にとことん伺いました!

永瀬さん 彌勒を語る

彌勒 女優達 オーケストラ

林監督

イメージ イメージ2

僕も100回くらいこの映画を見ているがあきないです…
特に今回はテスト映写なのに自分の映画で泣いちゃいました。

林監督:今回プラネタリウムでの公演になるのだけど、これがめちゃくちゃ合う。
後ろに星がありながら映画がかかる。本当素晴らしい状態になっていて色んなことが自分にも起こる映画で、見られた方の中でも色んなことが起こればいいと思う。

見ていく毎に変わっていくもの…
絵っていうのはいつまでも見ますよね、年をとってもまた見ますよね。
絵を見ているけど自分を見ているようなもので、自分が成長すればもっと絵のことがわかるし、幼すぎてもあるイマジネーションでわかるし、そんな映画になればいいなとは思っています。

テストだから止めればいいのに、みんな沈黙で…
みんな沈黙で、止められなかった。
お客さんとして見ていて、そんなことが味わえる映画になって良かったなと思いましたね。
まぁ、なったらいいなとは思いましたけど、そうなるかどうかはやっぱり作るプロセスの中で、いる人達とか皆が協力してくれたりとか、だからそういうものができあがったということですよね。

僕1人の力じゃできないってことですよね。

ー今回の映画でのエピソードを教えて下さいー

永瀬さん:今回の現場は9割が林監督が教授を務める京都造形芸術大学芸術学部映画学科の学生さんで。
プロフェッショナルな方々はそのサポートにあたり、それを統率しているのが海象監督で。
それがポジティブに流れていて刺激的だった。
辛いこともいっぱいあるはずなのに彼らが一生懸命頑張っている。
井浦新さん、佐野史朗さんとも現場でもしゃべっていましたが、本当に学生達がよくやるんですね、
僕のイメージだと映画研究会的な楽しくやれればいいじゃんだけの現場なのかなとイメージしていたのですが、プロの人達が一回見た方がいいんじゃない?って思うくらいすごい一生懸命やっていたんですよしかも楽しそうに色々工夫しながら
それなので、ぴりぴりした現場や追いつめられた感は全然なくて圧倒的にポジティブな現場でしたね。

ですから、精神的な苦労は今回あまりなかったですね。役柄ですと具体的には極貧の役なので、お腹がいっぱいだとふかし芋食べるときでもがーって食べれないかなと思って、あんまりご飯は食べてなくてバナナとかそれくらいです。

林監督:第一部から先に撮ったのですが、学生達すごく素直で純粋性がすごく出ていたんですね。
佐野史郎さんに珍しく電話して、今回の映画は手強いかもしれない…演技だけでもちょっと無理かもしれないね…なんて話しました。
佐野さんもすごく良いお芝居をしてくださって、永瀬さんはその前からいらっしゃったのでそれをよく汲み取っていただいて。
お互い良い効果がでたんじゃないかな。
プロ達(カメラや照明)は最初はプロの現場をしようとしていたんですが、途中から皆が理解してくれて。
学生をサポートするような立場をとってくれたんですね。
それから現場が終わってからプロの人達が映画に向かう姿勢が変わったような気がしますね。

永瀬正敏&林海象監督 1

ー今回の映画で学生さん達の純粋性を出したかった?ー

林監督:今回の映画は一部二部で分かれており、一部では造形大学の4回生、3回生2回生の女の子たちが男の子の役をやっているのですが、彼女達は将来は女優さんになりたい!という思いはあるのだけれど、まだなっていないので。その期間ってすごい揺れ動いているんですよ
揺れ動く気持ち、自分は何者かになりたいのだけれどもまだなっていない状況とか
それは主人公の少年達とうまくシンクロしたと思います…
その気持ちが少年達にとって必要だったし、ぴったり合ったかなって…



ー映画ではエキストラとしてパネルで表現された人物が出て来ていましたよね?
それがすごく印象的だったのですが。ー

以外と印象に残ったでしょ?異質だからね。
ああいうことを自由にできるのは映画だからで、今回の自由な雰囲気があったからですよね。昔からやってみたかった。
写真は学生の写真もあるがいくつかは本当にその時代にいる人の写真からぬいているんですよね。
昭和の初期のおばあさんとかそういう人たちをもう一度その時代の人として登場させています。
映画とは元々一枚一枚がとまった絵なんですよね。フィルムは24コマ。それを動かすことで動いている。
だからある意味今回のパネルのようにとまっててもいいわけです。
映画とは本当はとまっている絵なので。

永瀬さん:それうまくいくの?ってアイディアを聞いて、いざ現場にいくと、あっうまくいくんだっ…て、それが不思議でね。
よく見ていると今回色んな楽しみ方や要素がもりこまれていて。パネルもそうだけど、ぼくがふらふら歩いている長屋みたいなところをすれ違う人すれ違う人3組くらい双子でやっていたり。
だから、え??って、よく細部をみるとすごい遊びがちりばめられているんですよね。

ー見所は?ー

林監督:映画っていうのは物語を見ようとするんですが、物語はすごいシンプルなんです。

物語だけを追わないでほしい。さっき言ったみたいに一つ一つの絵を見ているみたいに自分の中で想像してほしい。そうするともっと楽しめるんじゃないかな。

難しくみてほしくないということなんですよね。
これが一番。哲学的な話ではあるが、もちろん難しい映画を学生達とつくろうと思ったことはないんですよね。
ある意味で哲学娯楽映画娯楽哲学映画とよんでいるんですが、映画の細部にちりばめられているすごい遊びを探すように
ポジティブに映画を見てもらうと、もっと色んなモノがみえる映画だと思います。

永瀬正敏&林海象監督 2


林監督:今回は絶対お得ですよ!今度のはほんとすごい特別! 永瀬さん:今まで見たかたにも大声で宮崎に来る価値があると言いたい! オーケストラっていうのは生演奏ですから。そのときしか味わえないものがある。 その時に参加しておかないと味わえないから、今回の宮崎は…是非ですね! 林監督:僕自身が今日プラネタリウムで仮に体験したわけですよね。


これが生演奏になって、完璧な状態で。星が出てきたりしたら… ひとの人生が、自分の人生が変わりそうなくらいでしたから! 変わるようなことに…なると思いますよ。立てないと思いますよ!

ー彌勒あらすじー

「第一部 真鍮の砲弾(しんちゅうのほうだん)」
13歳の少年・江美留(えみる)と友人たちは、自分たちの将来を夢みていた。
ある少年は科学者を夢みて、またある少年は詩人を夢み、そして哲学者を夢みる少年たちのなかで、
江美留だけは自分の将来がはっきりと分からなかった。

ある日、少年たちの一人が突然自殺してしまう。その死を悼んだ少年たちは、丘の上にある天文台へと出かけていく。

そして大きな望遠鏡を覗く天文学士に「そこから何が見えるのですか?」

と尋ねてみる。天文学士のおじいさんは、少年たちにこう尋ね返す。

「教えてくれないか、僕たちは何処からきて、何処にいくのかを?」と。

その答えを探そうとする少年たちの心は、いつしか宇宙をみている。
そんななか、江美留は一冊の本のなかに、彌勒(みろく)の写真をみつける。
そこには「五十六億七千万年後に、人類全てを救済するもの」と書かれていた。
江美留は、その閃きとともに、小説家になることを夢み、そして決断する。


「第二部 墓畔の館(ぼはんのやかた)」
それから十数年後、青年・江美留の人生は夢とは真反対の地獄にいた。
青年・江美留は思う。少年の時の自分の夢と決断は本当に正しかったのか?
  奈落の底にいる江美留の前には度々、鬼が現れこう問いかける。

「おまえの目指す人間とは何か?」と。

果たして、江美留はその答えをみつけだすことができるか? 
そして、少年期にみた彌勒の姿とは、いったい何であったのか?
その答えは、謎の映画『彌勒 MIROKU』のなかにある!


原作/
稲垣足穂『彌勒』 脚本・監督/林海象 
音楽/
渡邊崇 撮影監督/長田勇市(JSC)
出演/
永瀬正敏、土村芳、佐野史郎、井浦新、近衛はな、四谷シモン、志賀勝、福本清三
中西宏美、大西礼芳、水本佳奈子、土居志央梨、他

彌勒 MIROKU Film Orchestra Ver.

永瀬正敏俳優生活30周年記念興行

30周年を迎える俳優永瀬正敏さんの故郷である宮崎に
「MIROKU Film Orchestra Ver.」が上陸します!九州初上陸です!
2013年に京都、神戸、青森、横浜、東京の5都市7公演で3000人以上の観客を動員した、まったくの新しいフィルム+オーケストラの公演を、東洋最大級のプラネタリウムで開催致します。
新年を新世紀映画「彌勒 MIROKU」でお迎えください!

音楽家・渡邊崇率いる、オーケストラ楽団チーム”Sound On Film”。今回私たちが目指すのは『新世紀映画』です。映画の中には台詞と効果音のみを残し、それ以外のすべての音楽をこの”Sound On Film”が生演奏します。
映画本編と共に、奏者たちの息づかいを、ぜひ開場で感じて下さい。
(ポスター抜粋)

【基本情報】
2014年1月12日(日)・-2014年1月13日(月)二回公演
12日(18:00開場/18:30開演)13日(16:00開場/16:30開演)
一般/5,000円  学生/3,900円
※予約番号順に全席自由席となります。
会場:宮崎科学技術館プラネタリウム

主催/みやざきアートセンター
共催/ミロク革命社、宮崎科学技術館
後援・協力/宮崎科学技術館、宮崎文化振興協会、宮崎文化本舗、MRT宮崎放送、
宮崎日日新聞社、「Mの記憶」制作実行委員会、みやざきアートセンター

チケット販売ー宮崎科学技術館、宮崎キネマ館、みやざきアートセンター3F
チケット申込ー
<メール> ticket@0369.jp
<WEB> 新世紀映画『彌勒 MIROKU』film orchestra ver. Ticket
<TEL> 075-708-6199

俳優 /写真家 永瀬正敏  ビィハピ独占インタビュー 永瀬正敏写真展 Memories of M~ Mの記憶~

編集部より一言…

林海象監督、永瀬正敏さんに『彌勒 MIROKU Film orchestra ver. in 宮崎』についてお聞きしてきましたが、
プラネタリウムの満点の星空に浮かび上がる彌勒の映像、そこに”オーケストラ”の生音、今からの世代を担う女優さん達のお芝居、こんな幻想的な空間を味わうことができることが、どれだけすごいことか。
お話の中でイメージが広がりワクワクがとまりませんでした。取材をさせていただく中で、是非都城でも開催していただきたい!という思いがわき上がりました。
今回の新世紀映画『彌勒 MIROKU』フィルムオーケストラバージョン in宮崎を、たくさんの皆さんで体感することができたら…きっと一人ひとりの可能性が広がり、その力がマチを動かすほどのパワーとなるのじゃないかと、期待してしまいます。
多くの方と共に体感できることを願わずにはいられません。
この機会を与えて下さった、永瀬さん、海象監督、スタッフの皆様に感謝致します。Interview by Be Happiness

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